
認定NPO法人日本レスキュー協会様は、国内外での災害発生時に災害救助犬を派遣し、消防や警察と共同で捜索活動を実施している災害支援団体です。2018年に佐賀県より誘致され、翌年の佐賀豪雨での支援をきっかけに大町町との協定(2020年)に至っています。
この施設では、平時には西日本エリアでの災害に備えた救助犬の育成や各種訓練が行われ、災害発生時には支援拠点としての機能や、ペット同伴避難所となることを想定しており、他の災害支援団体が使用できるフリースペース(大町町により運営)も一部に併設された建物となっています。
地中熱利用換気システム「GEOパワーシステム」はレスキュー棟の1階、2階に採用。停電時のための発電機接続盤も設置するなど、この施設ならではの工夫が施されています。
外観は、日射や雨水による耐候性や環境性能を考慮して周囲の軒を深くし、強さや緊張感を示すダーク系の色調とする一方で、内観は居心地の良さを重視し、無垢の木材を現した天井と白系の内装とされています。
敷地は、強固な地盤で形成された高台に位置し、広大な敷地のほぼ中央に建物を配することで、屋外で展開される様々な活動との関係性を考慮されています。形状については、幅8mの片流れ屋根を12mごとに雁行させ、真北より45度振ることで、日照や内外との接点を広く確保すると共に、バランスの良い耐力壁の配置を実現。上空からも認識しやすい、大きなWの屋根の形状は、施設のコンセプトともリンクしています。
Data
| 完 工 | 2022年1月 |
|---|---|
| 建 主 | 特定非営利活動法人日本レスキュー協会 |
| 設 計 | 総括設計 株式会社川﨑空間研究所 構造設計支援 中村哲建築設計事務所 |
| 施 工 | 株式会社中野建設 |
| GEO施工 | 亀栄建材株式会社 |
| 空調設備 | (レスキュー棟)地中熱換気システム (フリースペース棟)パッケージエアコン |
| タイプ | 多機能型換気システム[住宅用・大型用](蓄熱無) 外気処理システム(蓄熱無) |
| GEOパイプ | 5本(φ380) |
| 延床面積 | 634.78m2 (レスキュー棟)1階356.50m2/2階88.00m2 (フリースペース棟)1階80.00m2/2階78.28m2 (ピロティ)1階32.00㎡ |
| 構 造 | 木造在来軸組工法(許容応力度計算) |
| 階 数 | 地上2階 |
| WEBサイト | https://www.japan-rescue.com/ |
