山口県を拠点に展開する富士商グループホールディングスの富士産業株式会社様は2024年5月に富士商リテールサービス株式会社様の新社屋を完成させました。
地域に密着したサステナブルな建築として、国の省エネ評価制「BELS」星5つの取得や、地中熱利用のジオパワーシステムの採用をはじめとした省エネ性能を満たした建材を使用し、職場環境と働きやすさの向上も兼ね備えた持続可能な建築となっています。
国の省エネ評価性能「BELS」星5つを取得
「BELS」(ベルス:建築物省エネルギー性能表示制度)とは、Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、2014年に国土交通省により制定された、省エネルギー性能に特化した評価・表示制度のことです。富士商リテールサービス株式会社の新事務所では、最高ランクに近い星5つの評価を取得しています。
省エネ性能を満たした建材の使用
1.サッシ
熱貫流率の低いアルゴンガス入りガラスとアルミ・樹脂の複合
2.太陽光発電
屋根上に太陽光電池モジュールを53枚敷設。
・太陽光パネル容量:21.73kW
・PCS容量 :30.3 kW
・最大出力 :20.14kW
3.蓄電池
自家消費型太陽光発電での有効活用や台風・地震等災害時の停電対応に備え14.9kWの蓄電池ユニットを採用。
4.ジオパワー(地中熱利用換気システム)
天候に左右されないエネルギーとして注目されているGEOパワーをエントランスホールと応接室に採用。自然エネルギー「地中熱」を利用することで無駄な電気代を節約することが期待されています。
木造の温かさと機能性を両立させた事務所
【柱・梁をあらわしとした真壁工法】
エントランスホールは柱・梁をあらわしとした真壁工法を採用。また、天井に天然木をしつらえる事で温かみのある快適な空間を形成しています。
【共用廊下にトップライトを設置】
ミーティングスペースのある2階の共用廊下にトップライトを配置。周囲を部屋に囲まれた暗くなりがちな場所へ、柔らかい光を差し込みます。
働く社員の生産性の向上と、快適な職場環境を整えることを目的に、従来の大規模建築に主流だった鉄骨造やRC造に変わり、木造を採用。
「調湿」「脱臭」「抗菌」などといった木の特性や効果に注目したことに加え、人が過ごす空間にオーガニックな温かみを取り入れたいという強い想いを持って「木造」を採用したとのこと。
木造ならではの断熱・日射遮蔽を施すことで光熱費の削減をしながら、木質化された空間で効率のあがる職場環境と働きやすさの向上を兼ね備えた、自然環境配慮型の「サステナブルな建築」となっています。
会社概要
富士産業株式会社様は、山口県山陽小野田市を拠点にし、産業機械・建築資材卸売(㈱日立特約店)、建築・設計・施工(一級建築士事務所)など多種多様な事業を展開。グループ企業にあたる今回の富士商リテールサービス株式会社様は、新車・中古車の販売をはじめ、自動車車検整備、鈑金塗装、レンタカー、カーリースサービスステーション事業など、自動車関連事業全般を行う会社です。
Data
完 工 | 2024年5月 |
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GEO施工 | 株式会社ジオパワーシステム |
タイプ | 多機能型換気システム(蓄熱無) |
GEOパイプ | 1本(φ380) |
延床面積 | 497.50m2 |
GEO対象面積 | 44.99m2 |